ドクター日浅の”健康雑話” 其の二十八
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ドクター日浅の”健康雑話” 其の二十八
2024.10.08
海南病院のホームページを訪ねてくださりありがとうございます。
私が海南病院に勤務するようになって6年を迎えようとしています。月曜日の外来にはたくさんの方が受診してくださるようになり、医者冥利に尽きると感謝しています。
これからも海陽町民をはじめ、南部地域の方々に少しでも健康面でお役に立てればと願っています。その一環として、日々の診療の中で経験したことや感じたことを雑談的に書いてみたいと思います。気楽に読んでいただければ幸いです。
いつも海南病院をご利用して戴きありがとうございます。多数の患者さんを限られた時間で診察している中で、どうしたら良い医療を行い、患者さんと信頼しあえる関係になれるか毎日模索しています。
以下は、ささえあい医療人権センターCOML(コムル)が作成した「医者にかかるための10箇条」を私なりに修正したものです。私たちはこの10箇条を患者さんのみならず、自分たちの心得とも考え、一緒に実践していきたいと思っています。
1.伝えたいことは簡潔にメモし、血圧手帳やお薬手帳も持参
症状、病歴、薬歴(アレルギーも)等、伝えたいことを簡潔に、大事な順番にメモにして受けつけ時に前もって渡して下さると助かります。
2.予約時間や約束ごとを守って下さい
予約は病院と患者さんの約束です。無断キャンセルは診療に不都合を生じます。閉院ギリギリのかけこみ受診は十分な診療ができないことがあります。
3.診察の始まりはあいさつから
診察室に入室すると、黙って椅子に座るのでなく、お互いに「こんにちは」、「おはようございます」と挨拶を交わすことがより良い関係を作る第一歩です。また、患者間違えをしないために氏名を名乗って下さい。
4.自覚症状と病歴はあなたの伝える最も大切な情報
症状が診断の最も大きな手掛かりになります。いつから、どの辺りが、どのような不具合か、あるいは前回の受診から変わったこと等を具体的に話して下さい。これらを身体診察の前に告げて下さい。医師はそれに基づいて、症状と身体の合致箇所を重点的に診ます。
5.診察しやすい服装で受診
円滑な診察のため手首や足先、胸や腹等をずらしやすく出しやすい服装で来て下さい。
6.分からないことや納得できないことは遠慮なく質問
診断や治療方針で自分の考えと一致しないときや理解できないことは遠慮なく質問して下さい。医師に聞きにくいことがあれば、看護師や他のスタッフでも結構です。
7.これからの見通しを聞く
どんなことができるのか、どこまで回復するのか、治療期間はどれくらい必要か等これからの見通しを聞いて下さい。
8.大事なことはメモにとっておく
私たちも重要なことはメモにしてお渡ししていますが、診察後、その日の診察で大事だったと思うことをすぐメモに取っておくと役立ちます。
9.医療には限界や不確実なことがあることも知っておく
医療が進歩しても、直せない病気も数多くあります。治療法にも種々あり、それぞれ長所、短所があり、良いと思って行ったことでも結果が必ずしも良好とは限りません。
10.治療方法を決めるのはあなたです
病気の状態のみならず、家庭状況、経済状況、人生に対する価値観等は人によって様々です。これらを総合的に考慮し治療方針を最終的に判断するのはあなたです。
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